ショートスレッド | 愛知県一宮市の隣、稲沢市の美容皮膚科 マリポサビューティークリニック

糸による物理的なリフトアップ

ショートスレッドでは、極細の糸を皮下 2〜4 mm 前後の浅い脂肪層に多方向ベクトルで挿入し、糸が物理的な“吊り橋”のようにたるみ組織を支点側へ牽引するため、施術直後からフェイスラインや頬下部のゆるみが視覚的に持ち上がる即時的リフトアップが期待できます 。塗布麻酔下で 30 分前後の低侵襲処置で済むなどの利点もあります。

コラーゲン生成の促進

ショートスレッドに用いられる極細の糸は、挿入後およそ６か月頃より水と二酸化炭素に分解されていきますが、周囲組織を軽度に刺激し続けて糸が分解されても自己のコラーゲン線維が増生する点が大きな特徴です 。

自然なリフトアップ効果と安全性

ショートスレッドに用いられる糸は生体適合性の高い合成ポリマーで、施術後 ６か月かけて水と二酸化炭素に分解・吸収されるため体内に異物として残存することがない点で比較的安全な治療とされます。糸は挿入直後から皮膚を物理的に支え、軽いたるみを持ち上げる一方、吸収される過程で線維芽細胞が刺激されコラーゲン新生が進むため、フェイスラインの変化は施術後 1〜3 か月以降もゆっくりと自然なリフト効果が期待できます。

短時間で行える施術

ショートスレッドは一般に麻酔クリーム塗布で行い、糸の本数や部位にもよりますが実際の処置時間は約30〜60分と“ショッピングリフト”と呼ばれるほど短時間で完了します。また、ショートスレッドの施術後すぐに日常生活に戻ることができるため、ダウンタイムを最小限に抑えたい方にも適しています。

自然な仕上がり

ショートスレッドで用いられる極細の糸は、皮膚の張力線に沿って数本ずつ配置することで“強引に引っぱり上げる”のではなく輪郭をそっと支える仕組みになっており、術直後に感じる引き上げもフェイスラインをわずかに整える程度なので周囲から施術を悟られにくい自然な仕上がりが得られやすいとされています。

長期間効果が持続

ショートスレッドの効果は6ヶ月程度持続します。糸が溶けていく間にコラーゲン生成が促されるため、施術後も引き締め効果や肌の質感改善が徐々に現れ、長期間にわたって効果が続きます。

部位ごとのカスタマイズが可能

ショートスレッドは、糸の材料（PDO、PCLなど）、長さ・太さの形状・挿入角度を細かく変えられるため、顔全体だけでなく、特定の部位に集中して施術を行うことができます。たとえば、目元のたるみやほうれい線、頬のたるみなど、気になる部分にピンポイントでアプローチすることができるため、個別のニーズに合わせた施術が可能です。

糸の構造と本数

ショートスレッド：極細・短いモノ糸を20〜100本単位で格子状に留置し、針を抜くと糸だけが残ります。
スレッドリフト：長いコグ付き糸を2〜10本程度挿入し、コグを皮下組織に引っかけて糸を皮下に固定牽引します。
糸の形状が違うため、ショートスレッドは「面」で支え、スレッドリフトは「点・線」で強く吊るのが構造上の違いです。

作用機序

ショートスレッド：糸刺激で線維芽細胞が活性化し、コラーゲン生成→肌質改善と引き締めを狙います。
スレッドリフト：コグ付き糸が物理的にたるみを引き上げ、吊り上げによるリフトアップ効果を狙います。

適応部位と仕上がり

ショートスレッド：頬・口元・目周りなど細かな部位にも入れやすく、自然でマイルドな締まりを求める人向けです。
スレッドリフト：フェイスライン・マリオネットライン・こめかみなど下垂が進んだエリアを一気に吊り上げたいケースに適しますが、左右差や凹凸、ひきつれが生じることがあります。

ダウンタイムと痛み

ショートスレッド：刺入点が多いものの針径が細く、腫れ・内出血は2〜7日で落ち着きます。
スレッドリフト：コグ糸が皮下組織に絡むため、治療後2週間〜1ヶ月ほど腫れや圧痛があり、口の開けづらさやむくみなどのダウンタイムを要することが一般的です。

効果の持続期間

ショートスレッド：4~6 か月のコラーゲン生成による引き締めと肌質改善が期待できるので、半年〜1年ごとの定期メンテナンスをお勧めします。
スレッドリフト：物理的吊り上げ効果によるたるみ予防として、12〜18 か月の効果持続が期待できます（個人差はあります）。

リスクと副作用

両者とも吸収糸なのでアレルギーや異物としてのリスクは低いものの、ゼロではありません。
ショートスレッド：皮下出血・表面の凹凸・感染症・毛包炎。
スレッドリフト：皮下出血・左右非対称・皮膚のひきつれ・凹み・神経障害など。